自動車大好き!特にはたらくくるまがだーいすき!という男の子はたくさんいますよね。知らず知らず、社会科見学にもなる楽しい絵本。そんな男の子心をくすぐる、人のためにはたらくくるまの絵本をチョイスしました。
「三浦太郎のはたらくくるま」シリーズ
作・絵:三浦太郎
偕成社
対象年齢:0才から
可愛らしくポップだけれども、本物らしさも失わない三浦太郎さんのはたらくくるまの絵本シリーズ。車に興味を持ち始めた赤ちゃんから楽しめる絵本です。
まかせとけ
工事現場でお馴染みのパワーショベルやダンプカー。はたらく車が資材を積み込み「はこんでください」「まかせとけ!」
力強くやりとりする様子がはたらくくるま好きキッズの心をガッチリつかみます。
とどくかな
男の子ならみんな大好き消防車やクレーン車も出てきます。「とどくかな」「とどいた!」という達成感がたまらない、繰り返しが楽しめる楽しい絵本。
よいしょ!
重たいものを力強く運ぶ、ダンプカーやブルドーザーの様子を楽しめます。シンプルながら特徴をしっかり掴んだ絵は、はたらくくるまの働きぶりを小さな子どもにも分かりやすく見せてくれています。
三浦太郎さんは「くっついた」など人気の赤ちゃんえほんの作家さんです。小さな子の心に届きやすい作品が多数あります。
しょうぼうじどうしゃじぷた
作:渡辺 茂男 絵:山本 忠敬
福音館書店
対象年齢:4才から
消防署には大きなはしご車や高圧車、救急車など、花形のはたらくくるまが勢揃い。隅っこにはジープを改良したその小さな消防自動車「じぷた」がいますが、誰にも気にかけてもらえません。
普段は活躍の場がないように見えて軽んじられるじぷたですが、ある日山小屋が火事になって…というお話。
適材適所、みんな違ってみんないい、そんな言葉を思い出させてくれるわくわくするお話です。
50年以上も前に誕生したロングセラーで少しレトロな描写もありますが、本当に良いストーリーというものは色褪せないものですね。
山本忠敬さんのはたらく車の絵本
「しょうぼうじどうしゃじぷた」の絵を描いた山本忠敬さんは、細部までこだわりのある緻密な乗り物の絵ではたらくくるまの絵本の名作をいくつも手がけています。
ぶーぶーじどうしゃ
車に興味を持ち始めた赤ちゃんから楽しめる絵本。本物のようなはたらく車の絵は、自動車好きな小さなお子さんの心をつかみます。
「ずかん・じどうしゃ」もリアルなはたらく車の絵が楽しめる絵本です。
とらっくとらっくとらっく
この絵本ではトラックが夜通し走って荷物を運ぶ様子がリアルに描かれています。トラックがどんな仕事をしているのかという社会見学にもなる内容です。
山本忠敬さんの車の絵は、レトロですが不思議なくらい車好きの小さな男の子を惹きつける魅力があるようです。うちの子も「しょうぼうじどうしゃじぷた」と「とらっくとらっくとらっく」が大好きで何度繰り返し読んだか分かりません。
ミニカーもそうですが、細部までリアルな方が子どもの心を掴むのでしょうか。
のろまなローラー
こちらは作:小出正吾さん、絵:山本忠敬さんのはたらくローラーのお話です。ゆっくりしか走れないけれど道をきれいに直してくれるローラー。スピードを出して走る他の車に追い越されて馬鹿にされますが、でこぼこをゆっくり均していき…というお話。
この絵本での山本忠敬さんの絵は、ポップで表情豊か。他のリアルな作品と違う魅力を見せてくれます。
ゆっくり仕事をしながら進むローラーがコツコツと働いてくれるおかげで、みんなから感謝されるストーリーが心に残るでしょう。
はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー
作・絵:バージニア・リー・バートン 訳:石井 桃子
福音館書店
対象年齢:4才から
作者のバージニア・リー・バートンは、「ちいさいおうち」や「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」などの名作を生み出した絵本作家です。
はたらくのが大好きなトラクターの「けいてぃー」は、夏は道を直したり池に落ちた他の車を助けたりと活躍します。
そして冬。大雪で街が真っ白な世界となり、みんなが困り果てているとき、除雪車として頑張るけいてぃーが大活躍して…というお話。
思わず頑張り屋さんのけいてぃーを応援したくなるお話です。雪国のはたらくくるま好きの子どもたちなら、ますます感情移入してしまいそう!
けいてぃーがぐんぐん雪をかき分けていく描写が秀逸です。
おやすみ、はたらくくるまたち
文: シェリー・ダスキー・リンカー
絵: トム・リヒテンヘルド
訳: 福本 友美子
ひさかたチャイルド
対象年齢:3〜4才から
昼間は大活躍のはたらくくるまたちも、日が暮れると仕事は終わり。夜には目を瞑っておやすみ、おやすみ…
ブルドーザー、ショベルカー、クレーン車などの大好きなはたらくくるまと一緒に眠りの世界へ誘ってくれる、くるま好きキッズの寝かしつけにぴったりなありがたい絵本です。
日中たくさん遊んだ子どもたちも、大好きなはたらくくるまといっしょなら、素直におやすみなさいと言えるかも。