薬味はもちろん、肉や野菜のレシピとの相性も抜群な大葉。青じそ(青紫蘇)とも呼ばれ、料理のアクセントとして非常に優秀な香味野菜です。ビタミン、ミネラルなどの栄養価も豊富。大葉も水耕栽培で育てることができますよ。
初心者でもできる!大葉の水耕栽培
水耕栽培の品種を選ぶ時、料理との相性抜群で、非常に使えるおすすめしたい品種の一つが大葉(青じそ)です。素晴らしい芳香が特徴で夏中うちの冷奴に彩りを添えてくれました。必要な時にさっと収穫し食べることができるのが家庭でできる水耕栽培のいいところ。
バジルと同じシソ科で香りの良い大葉。成長に弾みがつくまではゆっくりと育ちますが、約2ヶ月ほどで(環境による)大きな葉が収穫でき、その後も次々と収穫を楽しむことができます。完全室内の環境でも夏から秋まで長く収穫を楽しむことができました。
大葉・青じその育て方
基本的な育て方の流れは他の水耕栽培と同じ。
必要なものや肥料など詳しくはこちらの記事をご覧ください。
水耕栽培に必要なものはそれほど多くありません。植物の成長段階によって少しずつ変わります。この記事ではお手軽に水耕栽培を始めたい人のために、なるべくシンプルに種まきから収穫までの流れと培地や肥料など必要なものを解説していき …
育て方の流れは上記の記事でご紹介したので、この記事では大葉・青じその成長の様子をご紹介します。
種まき
種は種まきの時期に100均やホームセンターで入手できます。スーパーでも売っているところもありますね。気温が20〜25°cになったら撒きどきです。
私はホームセンターで購入した大葉(アタリヤ)の種を使用しました。事前に水を吸わせ、水に沈んだ種をチョイス。
カットしたスポンジに入れた切り込みにごく浅く種を撒き、水溶性のトイレットペーパーを被せて霧吹き発根までは暗いところへ。ただしそは好光性種子といって、発芽にもある程度の光を必要とするそうです。このやり方が正解なのかわかりませんが、1〜2日だけ薄暗いところに置いてその後は普通に室内に置いて乾燥しないように水替えをしておきました。
ベビーリーフやブロッコリーに比べると芽が顔を出すまでかなり時間がかかるように感じ心配になるかもしれません。
種まきからしばらくは何事も起こらず時間が止まったように感じますが、1〜2週間ほどで小さな芽が顔を出すと思います。ある程度育てば初心者でも収穫まで持っていけるので安心してください。
発芽後は日の当たる場所に置いて育てます。完全室内でも大丈夫です。
スポンジ苗
カラス除けや猫除けを使って、根っこがストレスなく伸びるように調節します。双葉まではバジルとそっくりなので、迷子にならないように分けてあげてください。実はバジルも大葉も同じシソ科なんですね。
この時期はじっくり育ちますが、夏場はどんどん葉をつけていくので心配いりません。水替えと肥料は基本的には1週間に1度行います。
定植
ある程度苗が育ったら、安定するようにそして密集しすぎないように定植します。定植にはいろいろな方法があるので、楽しみながら試してみましょう。基本は苗がグラグラせず安定するように、根っこや葉がストレスなく伸びていける空間を作ります。
お茶パックの底に切り込みを入れて、ハイドロボールで安定させました。
本葉が顔を出すと、順調に育っていくはずです。
こちらはダイソーの瓶にスポンジを押しこんでみました。もし苗が瓶の底に落ちたらボトルシップ並みに救出が難しいと思ったので、スポンジが落ちないように、切り取ったネットを利用して工夫してみました。(白いネットは切り込みを入れて根が下に出るようにしています)
このやり方でもちゃんと収穫できるまで育ちました。発芽さえクリアすれば、ゆっくりですが順調に育っていきます。
摘芯と収穫
しそは放っておくとヒョロっと背が高くなります。草丈が15〜20cmになったら摘芯と言って脇芽の上で切り戻すといいようです。摘芯すること側枝が増え、収穫量も増加します。
切り取った上の部分はもちろん食べてもいいですが、水に挿して挿し芽でふやすこともできます。水に挿しておくとその部分から根っこが出てくるので、株を増やすこともできます。
本葉が10枚ほどに増えたら下の方から順次収穫できます。条件によってはびっくりするくらい大きくなる葉もあります。
発芽まで時間がかかりますが成長が軌道に乗ると、育てやすく和食との相性が抜群の大葉。ほんの少し欲しいとき、水耕栽培ならちょっと収穫して料理に使えますよ!