白ネコ、ノンタンと妹のタータン、そしてうさぎさん、ぶたさん、くまさんなどのおともだちが活躍するノンタンの絵本は大人も子どもも一度は見たことがあるのではないでしょうか。この記事ではそんなノンタンの絵本をご紹介します。
大人気のロングセラー!ノンタンの絵本
ノンタンの絵本は、キヨノサチコさんの大人気絵本シリーズ。1976年にデビューということですので、ずっと長い間子どもたちに愛されているロングセラーです。
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作: キヨノ サチコ
出版社: 偕成社
アニメにもなったので、おそらく皆さんよくご存知でしょう。白いネコのノンタンと動物のおともだち、ときには妹のタータンが楽しい日常を繰り広げます。
ノンタンの絵本は、「ノンタンあそぼうよ(全23巻)」シリーズと、
「赤ちゃん版ノンタン」シリーズ全9巻がメインとなっています。
他に「すきすきノンタン」のシリーズ全2巻、ボードブックなども出ています。
対象年齢は
「ノンタンあそぼうよ」のシリーズのノンタンと仲間たちは3〜6才の園児たちくらい(実際はナゾですが)に見えます。こちらは3才からが対象年齢となっています。
「赤ちゃん版ノンタン」シリーズは1才からが対象になっており、ノンタンの年齢もそのくらいです。
保育園・幼稚園でも人気
このシリーズは、保育園や幼稚園でも人気です。理由はというと…
- なんといっても文章のリズムがいい!
- 可愛くて楽しい!
- 男の子も女の子も楽しめる
- 「ノンタンあそぼうよ」のシリーズは幼児の、「赤ちゃん版ノンタン」は1・2才児の課題解決にぴったり
- 等身大の子どもの姿が描かれている
ノンタンは、決して優等生というわけではなく、わがままも言うし、失敗もするし、ときには意地悪もしてしまうような普通の子です。でも全体的に素直で元気で、ともだちや妹が大好きなとってもいい子。
困ったところもあるけど、その具合が絶妙なんですよね。
だからこそ、子どもたちはノンタンに自分を重ね合わせて共感できるのでしょう。
読み聞かせにぴったり
園で人気の絵本の特徴は、優しい語りかけで子どもの心にすんなり届くこと。
リズムの良い短い文章と可愛らしいシンプルな絵、そして日常と等身大の子どもの姿が絵本の中で躍動してること。
ノンタンの絵本はこの特徴を満たしています。
遊び歌のようなリズムの良い文章は、普通に読むだけでも読み聞かせの名人のように聞こえます。つまり、ご家庭での読み聞かせにもぴったり!
そして子どもが実際に遭遇する課題がテーマとなっているものが多いので、しつけ絵本のように使うこともできます。
例えば、トイレトレーニングや歯磨き、弟や妹との関係など小さな子どもの育児に役立つヒントもあって、何か困りごとがあったとき、口で説明するより子どもの心に届くかもしれません。
おすすめのノンタン絵本
たくさんあるノンタンのシリーズの中から特におすすめの絵本をご紹介します。
ノンタンぶらんこのせて
「ノンタンぶらんこのせて」は1976年に最初に世に出たノンタンの絵本。
子どもがぶらんこなど少ない数の遊具でみんなで遊ぶときに起こりがちなトラブル、それは順番に交代して使うということ。入園当初から相手を思いやって遊具を譲り合う…そんな悟りをひらいた幼児は存在しません。
でも誰かがずっと遊具を独り占めして、誰かがずっと我慢して…という状況は避けたいですよね。
この絵本はその解決方法を示してくれています。
私は、幼稚園で初めて子どもたちが外の遊具で遊ぶときの導入に使っていました。
みんなで数え歌を歌って合図の汽笛が鳴ったら交代する。順番に遊べばみんな楽しい!そんなルールを説明なしに自然に子どもたちに届けてくれる絵本です。
(子どものことなので、トラブルゼロにすぐはなりませんが、70%ぐらいは軽減できました!)
ノンタンおやすみなさい
「ノンタンおやすみなさい」は、子どもがなかなか寝付けないときにおすすめの絵本。
なかなか布団に入りたくない、まだまだ遊びたいノンタンが取る行動はかなりダイナミック!
まだ眠りたくないお子さんも、ノンタンと一緒に最後は「やっぱり寝ようっと!」と思ってくれることでしょう。
ノンタンいもうといいな
「ノンタンいもうといいな」はノンタンの妹のタータンが初登場する絵本です。
妹は可愛いけど、遊びに夢中になるとときどき面倒にもなってしまう。そんな上の子なら誰でも経験するような心の動きを、ノンタンがしっかり見せてくれます。
上の子なら共感間違いなしの絵本です。
ノンタンおしっこしーしー
赤ちゃん版ノンタン「ノンタンおしっこしーしー」の中のノンタンは、1・2才くらいの年齢でしょうか。おともだちには、おむつの子もおむつが外れたばかりの子もいます。
ノンタンもトイレトレーニング真っ最中。ただ、ノンタンシリーズのいいところは決して押し付けがましくないところ。
トイレでおしっこしようね、というメッセージはなく、あくまでも「いろんな子がいるね!」というスタンスです。
そして私がこの絵本で一番秀逸だと思うところは、失敗してしまったあとのノンタンの様子です。失敗しても全く問題ないよ、次は成功するかも!という前向きな態度、これがノンタンシリーズの魅力ですね。
トイレトレーニングは失敗したりたまに成功したりしながらでいいんだよ!というメッセージを子どもにしっかりと届けてくれる絵本です。
「赤ちゃん版ノンタン」のシリーズは全9巻。赤ちゃんに身近なテーマで、楽しいリズムの読み聞かせができる絵本ばかりです。
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作・絵: キヨノ サチコ
出版社: 偕成社
出産祝いや誕生祝いに喜ばれそうなセットですね!