ワニが出てくる絵本と聞いて…でも絵本なんだからキュートにデフォルメされているのが当たり前と思った人!はーい!私もそうでした。でもこの「わにわに」はそうじゃないんです。園児に人気の「わにわに」の絵本をご紹介します。

園で人気のシリーズ絵本

幼稚園・保育園でも大人気の「わにわに」シリーズ

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この絵本は

わにわに」のシリーズは、文:小風さち 絵:山口マオ福音館書店の絵本。
シリーズ5作となっており、5冊がセットとなった「わにわにのえほんセット」も発売されています。

「わにわに」シリーズは、こどものとも年少版で発表された「わにわにのおふろ」から始まる絵本シリーズです。

小風さちさんの楽しい擬音がいっぱいの文と、山口マオさんの木版がなんとも言えないハーモニーを醸し出しています。

この絵本の主人公「わにわに」はわにです。結構ちゃんとしたわにです。

爬虫類らしい鋭い目、大きな口とたくさんの牙、鋭い爪があって、皮膚の質感はゴツゴツしていて、基本的には四つ這いでずりずり這うように進みます。

それなのにごく普通の家に住んで、それなりに丁寧な暮らしをしています。

お風呂に入ったり、お腹が空けばお肉を食べたり、おでかけに行きたくなるときだってある。そんなわにわにに子どもたちは、見た目は関係なく、自分たちと同じ部分を感じ取って普通に受け容れます。

読み終わる頃には、ゴツゴツしたわにわにが可愛く見えて仕方がない、不思議な絵本です。

対象年齢は

「わにわに」のシリーズの対象年齢は2才〜となっています。

初出が福音館書店のこどものとも年少版ということもあり、2才から年少さんくらいのお子さんがメインで楽しめる絵本です。

「わにわに」シリーズの順番は

「わにわに」の絵本シリーズの順番は

  1. わにわにのおふろ
  2. わにわにのごちそう
  3. わにわにのおでかけ
  4. わにわにのおおけが
  5. わにわにとあかわに

となっています。

他に「わにわにのかるた」もあります。

2歳児や年少さんの間で大人気

このシリーズは、保育園や幼稚園でも人気です。理由はというと…

  1. ユニークな擬音が溢れていて、楽しい読み聞かせができる
  2. ちょっとこわい?から面白い!に変化する展開
  3. 男の子も女の子も楽しめる
  4. 意外性とシュールさがユーモアとなって飽きさせない
  5. とにかくクセになる

わにわには木版のゴツゴツした線も相まって、一見コワモテです。ただそう思うのは最初だけ。読み終わる頃には大人もこどももすっかりわにわにの虜!

ちょっと怖いのかと思えば、ごく普通の日常を子どもたちと同じように丁寧にこなし、では自分たち人間と同じかと思えば突然野性的になって驚かせる。そのギャップとシュールさがたまらないんですよね!

初めて保育園でこの絵本に出会ったときは、衝撃でした。こどもたちも、息を飲むような集中力でお話に集中します。

読み聞かせが終わったとき、なんとも言えない空気感が。なんというか、どうコメントしていいか分からない雰囲気というか、余韻というか…。

その頃はもうすっかりみんなわにわにのファンになっている、なんとも不思議な魅力のある絵本です。

わにわにの絵本

「わにわに」のシリーズ5冊を順にご紹介します。

わにわにのおふろ

初めてわにわにの絵本に触れるなら、まずはこちら。シリーズ1作目の「わにわにのおふろ」です。

どう見てもわにの「わにわに」がどうやら普通のおうちで生活しているらしいと気づいてからは、もうわにわにの一挙手一投足から目が離せません。

普通のワニのように四つん這いでおふろ場にやってきたかと思えば、子どものようにおふろタイムを楽しみ、かといって湯船の入り方は結構本物のワニっぽかったりで、とにかくページをめくるのが楽しみで仕方がありません。

ギャップとシュールさと、木版の味のある線と確かな画力で、すっかりわにわにの魅力にハマってしまう絵本です。

わにわにのごちそう

おなかがすいたわにわにが台所へやってきて…という絵本。

個人的感想ですが、シリーズの中で私が一番好きな絵本です。

わにわにが這う時の擬音、意外と丁寧な暮らし向き、かと思えばとってもワイルドな食べっぷり!とにかく意外性が楽しくて、衝撃を受けつつ笑ってしまう絵本です。

台所へやってきて、お肉を焼いて食べる。それだけなのにめちゃくちゃ面白い!子どもの心をつかんで離さないおすすめの一冊です。

わにわにのおでかけ

夜、なかなか寝付けないわにわに。家の外にぞろぞろ歩くたくさんの人の足音がして、みんなの後について行くと、そこではお祭りがやっていて…というお話。

夜、わにわにに付いて来られたらとリアルに想像すると、そのシュールさに笑ってしまいますが、絵本の中の人間たちは特に気にした様子もありません。

お祭りを堪能するわにわにがとても可愛く見える一冊です。

わにわにのおおけが

わにわにが工作をしていると、ハサミで指先を少しだけ切ってしまい…というお話。

タイトルに反してまったくおおけがではないので、心配はいりません。

子どもたちにも馴染み深い、ハサミを使った工作をわにわにが楽しそうに行っています。そしてちょっとだけハサミで怪我をしてしまい、慌てて手当てをし…と子どもたちも自分のことのように共感できるお話です。

わにわにとあかわに

どこからともなく現れた小さなあかわに。わにわにの後を一生懸命についてくるあかわにに、わにわには…というお話。

小さくて可愛いあかわにと、わにわにの優しくて面倒見の良い一面を見ることができる一冊です。

一緒におふろに入る場面は一作目の「わにわにのおふろ」を思い出させて、また初めから読み返したくなってしまいます。

これまで一人暮らしの描写がほとんどでしたが、わにわにに小さな友達が出来て、ほっこりした気持ちで読み終えることができます。

わにわにのえほんセット

まとめて購入したい場合は、上記の絵本が入った「わにわにのえほんセット」もあります。

まとめ

「わにわに」の絵本は後にも先にも見たことのない、オリジナリティーを感じさせる本当に面白いシリーズです。

初見なら、誰もが驚きながらも夢中になれるでしょう。幼稚園や保育園でも読み聞かせに大人気なので、通っているお子さんはもしかすると既に知っているかもしれません。

5冊あるのでお子さんに園ではまだ見たことのない絵本を聞いて、購入すると喜ばれるんじゃないでしょうか。

カルタもあるので、一緒に遊ぶのも楽しそうですね!
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