赤ちゃんは「オノマトペ」が大好き!オノマトペとは自然の音などを表す擬音語、動物の声などを表す擬声語、様子を表す擬態語などのことを言います。赤ちゃんの心をギュッと掴むオノマトペの絵本をピックアップしました。

赤ちゃんの絵本

不思議で楽しいオノマトペ

オノマトペ」をご存知ですか?オノマトペは、自然界の音、ものの動きや状態などを象徴的に表したことばです。

日本語には大人も子どもも日常的に使うオノマトペがたくさんありますが、特に小さな子どもの世界はオノマトペが溢れています。

動物の声を真似た「ワンワン」水の出る音「ジャージャー」様子を表す「ころころ、トコトコ、にこにこ」など身近な音ほどオノマトペでいっぱい。

お父さん、お母さんや保育士がごく自然に赤ちゃんに語りかけることばも、オノマトペがたくさん詰まっています。

オノマトペは童謡にもたくさん使われています。赤ちゃんの言葉の世界と「オノマトペ」は切っても切り離せないつながりがあると言ってもいいでしょう。

赤ちゃんの言葉とオノマトペの効果

なぜ赤ちゃんはオノマトペが好きなの?

赤ちゃんは、言葉を話し始めるには時間がかかりますが、聴くことはかなり早い時期に発達していると言われています。

身近なものや動きに連動した音は、ものの名前より赤ちゃんにとって理解しやすいことでしょう。

また聴くことに対して感受性の高い時期に楽しいリズムや繰り返しのあることばをたくさん聴くことは、外の世界に興味を持つきっかけにもなりますよね。

オノマトペを「面白い!楽しい!」と赤ちゃんが感じてくれて、それに対して反応してくれたら、それは立派な双方向の触れ合いです。

身の回りの動きに連動した楽しい音を聴くことは、コミュニケーションの楽しさを知る入り口にもなるのではないでしょうか。

大好きな人の出す楽しい音を聞いてコミュニケーションをとる、オノマトペはその助けにもなっています。

正しい日本語で話しかける方がいいんじゃないの?

赤ちゃんの頃から、正しい日本語で語りかけることを大切にする育児もありますが、それと同時に楽しい「オノマトペ」をたくさん聴くことも、言葉やコミュニケーションの楽しさに気づく上で何ら矛盾することなく大切だと感じます。

「オノマトペ」はとても表現力が豊か。

例えば「あたたかい」と伝えたいとき、ぽかぽか、じんわり、じわじわ、ぽっとなどというオノマトペを付け加えてみてください。いろんなあたたかさを伝えることができると思いせんか?

またオノマトペは発音が難しい日本語よりも、赤ちゃんにとって発声しやすいというメリットもあります。

自分の発声した音が大好きなお父さんやお母さんに伝わるという経験は、小さな子にとって言葉を習得する力の源になるのではないでしょうか。

楽しい「オノマトペ」の絵本

音だけでも興味を引くことができる「オノマトペ」ですが、絵本として絵と連動する音を聞くことで、楽しさが倍増します。

赤ちゃんを笑顔にする「オノマトペ」の絵本をご紹介します。

もこ もこもこ

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しーんと静かな地面から何かがもこっと生えてきて…という絵本。

この絵本は

作:谷川俊太郎 絵:元永定正
対象年齢:幼児から小学校低学年向きとなっていますが、赤ちゃんから楽しめる絵本だと思います。
文研出版

詩人の谷川俊太郎と美術家の元永定正さんの芸術作品のような
作品です。

モダンアートのような綺麗な色彩と不思議な音のコラボレーションは、赤ちゃんも大人も目が釘付けに。

意外性のある擬音と不思議な絵の連続だからこそ、年齢関係なくひきこまれてしまいます。

どう読むか、自由な読み聞かせの醍醐味を味わえる絵本でもあります。

ころころころ

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綺麗な色のいろだまが、ころころころと転がって…という絵本。

この絵本は

作:元永定正
対象年齢:1〜2才がメインで楽しめる年齢かと思います。
福音館書店

美術家として活躍されている元永定正さんのシンプルだけれどもスタイリッシュな美しい絵本です。

左から右へころころ転がるいろだまですが、道は平坦ではありません。かいだん道やでこぼこ道、嵐の道も健気に転がるいろだま。いつの間にか夢中で応援している自分がいます。

いろんな道を転がって終点にたどり着くまで、動かないはずのいろだまの絵が動いているようにに見えてしまう不思議な魅力の絵本です。

元永定正さんが手掛けたオノマトペの楽しい絵本は他に

「がちゃがちゃどんどん」作:元永定正
「もけらもけら」作:山下洋介 絵:元永定正

などがあります。

もいもい

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「あかちゃんといっしょに作ったあかちゃんのための絵本」シリーズの絵本です。

この絵本は

絵:市原 淳 監修:開一夫
対象年齢:0才から
ディスカヴァー・トゥエンティワン

こちらは東京大学あかちゃんラボとディスカヴァー・トゥエンティワンが、赤ちゃんの反応を研究、分析し、赤ちゃんが選んだ色やキャラクターを使って誕生した絵本シリーズだそうです。

そういう科学的裏付けがあって作られた絵本ということで、興味が湧きますね。はっきりした色と不思議な形、そして「もい もい」という不思議な音の響きで、赤ちゃんの興味をぐっと引き寄せます。

小さな赤ちゃんの初めての本を探しているなら、ぜひ試してみて欲しい絵本です。

最新刊「もいもい どこどこ?」も人気です。

じゃあじゃあびりびり

こちらは赤ちゃんの身近にあるものを楽しくシンプルなオノマトペで表現した絵本です。

この絵本は

作:まつい のりこ
対象年齢:0才から
偕成社

楽しい音と、シンプルではっきりした絵のコントラストが絶妙!

人気のロングセラーですが、今は丈夫な厚紙の絵本になっていて、赤ちゃんのファーストブックにぴったりです。

擬音を楽しむだけではなく、いぬやみず、じどうしゃなど身近なものの名前も聞くことができます。0才の赤ちゃんに「まだ絵本は早いかな?どうかな?」と悩んでいるなら、ぜひ試してみて欲しい一冊です。

まとめ

赤ちゃんから楽しめるオノマトペの絵本は、赤ちゃんが楽しめるだけではなく、自由な読み聞かせで読み手も遊べる絵本です。

毎回同じでなくても大丈夫!オリジナルでもいいんです。読み聞かせの醍醐味をたっぷり味わうことができますよ!

小さなお子さんとの楽しいコミュニケーションに、ぜひ試してみてください。