「そらまめくんのベッド」から始まる「そらまめくん」シリーズは、仲間の大切さや、お友達と遊ぶ楽しさを知ることができる楽しい絵本シリーズです。そらまめくんの宝物のベッドは豆の鞘。いろいろな豆の鞘の形を知る自然な食育にも繋がります。幼稚園や保育園でも人気のそらまめくんシリーズをご紹介します。

園で人気のシリーズ絵本

幼稚園・保育園でも大人気の「そらまめくん」シリーズ

PR・絵本ナビ

この絵本は

そらまめくん」の幼児用シリーズは、作・絵:なかや みわさんの絵本。
出版社は初めの2作は福音館書店、3作目からは小学館となっています。

「そらまめくん」シリーズは、「そらまめくんのベッド」から始まる絵本シリーズです。

主人公や仲間たちは「豆」です。そしてベッドは豆の鞘。

なんとも個性的なキャラクターですがなかや みわさんの色鉛筆を使った可愛く優しい絵柄と、キャラクターを活かしたほのぼのとしたお話が大人気。

一度読めば、大人も子どももそらまめくんが大好きになるでしょう。

対象年齢は

通常の「そらまめくん」のシリーズの対象年齢は3才〜となっています。

他に「そらまめくんあかちゃん絵本」シリーズも3冊出ており、こちらは0才から楽しめます。

「そらまめくん」シリーズの順番は

「そらまめくん」の幼児の絵本シリーズの順番は以下の通り。

  1. そらまめくんのベッド
  2. そらまめくんとめだかのこ
  3. そらまめくんのぼくのいちにち
  4. そらまめくんとながいながいまめ
  5. そらまめくんのあたらしいベッド
  6. そらまめくんのはらっぱあそび なつのいちにち
  7. そらまめくんのまいにちはたからもの

他に「そらまめくんのぼくのいちにち おはなしドリル」などのワークブックもあります。

保育園・幼稚園でも大人気

このシリーズは、保育園や幼稚園でも人気です。理由はというと…

  1. やわらかく優しい絵柄が子どもたちに人気
  2. 豆やその鞘のことを知り、食育にもなる
  3. 男の子も女の子も楽しめる
  4. 友達や仲間の大切さや思いやりに気付ける
  5. そらまめくんの成長する姿を応援したくなる

3才くらいのお子さんは皆、多かれ少なかれ自己中心的。心配する親御さんもいると思いますが、始めはそれが普通なんです。

自分の宝物は自分だけのもの。誰かに貸してあげるなんてイヤ!という気持ちはきっと皆同じ。

お友達と関わる時間が増えるにつれて、少しずつ仲間といることの楽しさや、相手に対する思いやりを育んでいくのでしょう。

そらまめくんの絵本は「他者に対する思いやりの大切さ」に気づくきっかけになるシリーズです。

そらまめくんの絵本(福音館書店)

そらまめくんのベッド

初めてそらまめくんの絵本に触れるなら、まずはこちら。1999年9月発行、シリーズ1作目の「そらまめくんのベッド」です。

そらまめくんの宝物。それはふわふわで柔らかいベッド。誰にも貸したくないほど大切にしています。

ところがある日、大切なベッドがなくなってしまって…というお話。

初めは自己中心的だったそらまめくんが、結局大切なベッドを貸してあげるという思いやりの発露に、大人も心を動される絵本です。

お豆の仲間、えだまめくん、グリーンピースのきょうだい、さやえんどうさん、ピーナッツくんとそれぞれのベッドの描き方が楽しく、豆にはいろいろな形のさやがあるんだ!という気づきにも繋がります。

お友達との関わりが始まる時期のお子さんへの読み聞かせにぴったりです。

そらまめくんとめだかのこ


仲間と遊ぶ楽しさを知ったそらまめくんが、雨上がりに広場にできた水たまりで遊んでいると、そこには小さなめだかのこがいて…というお話。

そらまめくんが水に落ちたときはどうなるかと思いましたが、どうやら豆たちは泳げるようです。

広場にできた水たまりの中の描写がとても美しく、遊ぶ豆たちが生き生きと描かれています。

水たまりに取り残されためだかのこを、小川に帰してあげようと知恵を絞る豆たちが見つけた解決策は?

めだかのこを助けるために、大切なベッドを濡らしても平気なそらまめくん。シリーズ最初の自己中心的なそらまめくんはもういません。

自然な形で、子どもたちに思いやりの素晴らしさが伝わる絵本です。

ここまでの2冊はこどものとも傑作集として、福音館書店から出版されています。

そらまめくんの絵本(小学館)

シリーズ第3作目からは小学館に出版社を変え刊行されています。

そらまめくんのぼくのいちにち

そらまめくんが愉快な仲間たちと一緒に過ごす1日を描いています。

そらまめくんとながいながいまめ

そらまめくんと仲間たちは、長い長いさやを持つさんじゃく豆の兄弟と出会って…というお話です。

そらまめくんのあたらしいベッド

少しヘタってきた自慢のベッドを新しくするために、冒険に出発したそらまめくんは…というお話。

そらまめくんのはらっぱあそび なつのいちにち


この絵本は、夏の野原で見つけられる花や葉っぱを使って、楽しいあそびの工夫が満載。夏の外遊びのバイブルになりそうです。

そらまめくんのまいにちはたからもの


そらまめくんと愉快な仲間たちが、春夏秋冬の季節の移り変わりを楽しく過ごすお話です。

「そらまめくんあかちゃん絵本」3冊セット

そらまめくんシリーズからは、赤ちゃんへの読み聞かせにぴったりの絵本も出ています。

そらまめくんあかちゃん絵本」のシリーズは、次の通り。

  1. そらまめくんと おまめのなかま
  2. そらまめくん こんにちは
  3. そらまめくんの おやすみなさい

可愛い赤ちゃん向け絵本は、プレゼントにもぴったりですね!

そらまめくんの ぼくのいちにち おはなしドリル

「そらまめくんのぼくのいちにち おはなしドリル」は「そらまめくんの ほくのいちにち」と対応する、おはなしワークブックです。絵をみながら、描かれている内容やことばをひらがなで書いたり、時計に興味を持つような問いかけがあったり、単純な文字ドリルとは異なる親子で楽しみながら考えるドリルとなっています。

まとめ

「そらまめくん」シリーズは、全編通して読んでみると、そらまめくんの成長の軌跡をなぞっていくことができます。

お話を読み進めるにつれて、自然とお友達や仲間の大切さに気づくことができるのではないでしょうか?

可愛くて個性的な仲間たちやそれぞれのベッドに愛着が湧いたら、ぜひ本物の鞘付きの豆を購入して、一緒に剥いてみてください。楽しい食育になりますよ!